星とカードとエトセトラ

西洋占星術と、タロット・オラクルリーディング

守りたいものは多いほうがいい

ここ最近の天候は、やはりどうかしている。
いつごろからか、夏では最高気温36度や37度なんて日が珍しくなくなってしまった。
今の日本は大雨で各地、大変な状況になっているけれど、7月にはヨーロッパでも予想外の大水害が起きていた。
何十年に一度の、とか、何百年に一度の、とか、災害の前に見出しがつくのにも、もう慣れてしまった感じがする。昔からあった水害、人間は治水施設や防災体制を充実させ、徐々に克服してきたけれども、このところの気候変動にはもう対応できなくなっているかのように思える。

さて、ささやかな楽しみとして、私は小さな花々を育てている。
家の外に植えているので、やはり天候には敏感にならざるをえない。厳しい暑さや寒さ、大雨や台風など、それが花たちにとって過酷であれば、どう守っていくか、どう我慢してもらうか、私が考えなければならない。
「あなたたちを守るよ、枯らしたりしないよ」
そういう思いで接していると、花たちも美しい姿を見せてくれる。
何も言わない、どこへも行かない、ただ与えられた条件のなかで精いっぱいに生きようとしている植物というものは、じつに健気だなぁと思う。

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酷暑が続き、その後に大雨が降っても、可憐な花をつけてくれたミニバラ。
植物を育てていると、家を空けるときに世話を頼まなくてはいけなかったり、病気や害虫の防除、植え替えや肥料やりなど、いろいろと考えたり心をわずらわせることもあるけれど、それでも懸命に生きて咲く花たちを愛でていたいし、その命を守っていたい。

守りたい、そんな気持ちになれるものは、生活の中で、あったほうがいい。
それはひとつでも多いほうがいい。なんだっていい。
お金? ステイタス? 才能?
ペット?
こども?
パートナー? 恋人? 友達? きょうだい? 親?
自然環境? 人類? 平和?
ほんとうに大切にしたい、守りたい、という衝動が、自分が生きていくときの強さに変わるから。 
いきものは、この世界を生きていくことが至上命題。
生きていくうえで、大切に思う気持ちが糧や強さになるなら、そういう愛情を向ける対象は多いほうがいいんだと思う、たぶん。